公式2 心のムダ遣いをしない
哲人中村天風は「心は思う道具である」と言っています。これをうまい例え話だと感心してはなりません。
『道具』という部分を正確に受け止めなければ天風哲人の意図に反します。
心は物を作ったり、何かをするための用具(tool)です。
人間は言葉と火と道具を使うことで他の動物と区別されています。
そして文明の発達とともにたくさんの道具が作られ、使用されてきました。
しかし心が道具であるとは誰も指摘しませんでした。
喜んだり楽しんだりしているときはいいけど、いったん怒ったり恐れたり悲しんだりし始めると自分で
コントロールすることの難しい心が、実はすべての人間に生まれながらに秘かに与えられている道具という訳です。
天風哲人は心には繰り返し想像しているとそれを現実にする力が備わっていると説いています。
自分の夢を完了形で継続的に想像していると夢は必ず実現すると断言しています。
目的地に向かって歩いていれば、いつかは到着するようなものだとも言っています。
『諦めなければ夢は必ず叶う』とはそういうことです。
ただ私たちには(私だけかも?)支離滅裂に物を思うという悪いクセがあります。
仕事をし、人と話をし、新聞を読み、TVを見、・・・それぞれの状況に対応しながら思い考え判断しています。
社会人として臨機応変に対応し、出来るだけ多くの情報を身につける必要がありますから、物の思い方に一貫性がないのは当然のことです。
しかし一人になった時に、心を自由に使える状況になった時でも、単なる思いつきのまま何かを思うクセがあります。
これでは心のムダ遣いです。
心が自由に使える時には常に、自分の夢の実現を想像しなければならないのです。
100人の人間がいれば、たぶん99人は自分の夢を叶えることなく死んでいきます。
私は天風哲学に出会えたことに感謝しています。